2012年3月9日金曜日

三国志事典 三国志の人物を調べるのに便利な事典のようなものを探しています。 正...

三国志事典



三国志の人物を調べるのに便利な事典のようなものを探しています。

正史、演義どちらでも対応できるものが良いのですが、オススメはありますか?







えーと、一冊で正史と演義を両方カバーできる人名事典はない…と思います(^_^;



私が持ってるのは2冊ですね。

まず正史。

『三国志全人名事典』

(徳間書店/『中国の思想』刊行委員会・編著/1994年/税込3500円)



正史に名前が登場する3700以上の人名を網羅した恐らく唯一の本です。

徳間書店の『三国志英傑伝』(全4巻)という三國志の抄訳本があるんですが、これはその別巻として刊行されたものです。一冊あたり3500円とかなりお高いので人名事典だけ買いました(笑)。



ただし、私が持ってるのは初版なんですが、これは誤字脱字がひどいです(爆)。しかも絶版本なんで新刊は手に入らず、本屋の在庫かnet(Amazonなど)でしか買えません。

しかしそれでも買って損はありません。巻末付録に官職・将軍号一覧、略年表、地図なども載録され、さらに曹孫劉司馬の各家は正史準拠の詳細な家系図つきです。



次に演義。

『三國志人物事典』

(講談社/渡辺精一/1989年/税込3500円)

frogman03544さんも挙げてらっしゃいますが、演義の人名事典ならこれが最強かと。

『三国志演義』毛宗崗本の乾隆17年刊本の本文に基づいて、それに登場する約1500の人名を網羅しています。



それだけではなく、例えば劉備のこのエピソードは第何回…というように収録回までカッコ書きしてくれる親切設計。しかも各人物の正史との相違点まで余さず載録されていて大変便利。

さらに巻末付録として主要人物の家系図や故事成語や戦闘の解説、出師の表&後出師の表の原文・書き下し文・口語訳まで載録されていてお買い得感満載です♪





『正史三國志群雄銘銘傳』は今は改訂版になって収録人数が700名以上になってますね。手に入れるのはこれが一番簡単でしょう。

まあ、賛否両論あるみたいですが…(^_^;








変わった切り口から。

コーエーの三国志シリーズはゲームを発売すると、周辺本をだします。ゲームに登場する人物の経歴や面白いエピソード等が記載されています。

今まで何十冊買ったことやら…

あとはちくまの正史三国志(文庫)の8巻巻末に人物索引があるので逆引き?したりします。







frogman03544様の挙げられた「三國志 人物事典」渡辺精一さんについて。

ほんの1月前に、演義の内容も勉強しようと思って購入しました。



…違和感はあります。ですが、沢山記載されています。

渡辺さんがこの本を作成するきっかけとなった文面を記載します。

「『三国志演義』を基盤として、歴史書の『三国志』などの主要な異同について触れてある人物事典があったら…」という願望を抱き「そういう事典があったら、吉川英治『三国志』や、コミック版『三国志(横山さん?)』はどこをどう創作しているか、一目でおよその見当がつくだろうに…」と思っていたそうです。その願望していた自分が自ら執筆するとは…。とあります。



演義ベースの記載ですが、簡単に正史(例えば「この将は『魏志○×伝』では、実際にこうこうこう記載」等)との異同も書かれています(簡単にですよ)。

ただ「人名が知りたい・どの国にいたのかが知りたい」…というのであれば、純粋に楽しめる本だと思います。個人的には、もう少し人物を増やして欲しいモノですが

(それは演義に出てこない人物もいますので…)。

hidakaさんの書かれているように、Wikiでもたいがいの人物はヒットすると思います(^^)。







軽く調べる程度ならwikipediaで十分です。「『三国志』の登場人物」というカテがありますし。ただ明らかに頓珍漢な間違いを平然と書いてあることがあるので注意。



ちなみに『正史三国志群雄銘銘伝』。私は全然オススメしません。買う前に一応、と図書館で借りて読んでみたのですが、はっきり言って気持ち悪い本です。筆者が「私はえこひいきするよ」と言ってるとおり、蜀マンセー司馬一族キライってのが全面に出ています。こりゃwikipediaのほうがマシだなというレベルです。







正史だけではありますが、私はこれを使っています。



『正史三国志群雄銘銘伝』坂口和澄:著/光人社



700ページ越えで、読み応え十分、腹いっぱいになりますが、

正史に伝が載せられている人物と、

何故か「演義」が見逃した個性的な人物を、

厖大な注記の中から拾い出して、

その実像に迫る初めての正史人物列伝です。

全562人を収録。



正史に出てくる人物はすべて網羅してますし、

ある意味、正史を読みやすくした事典です。



演義のほうは結構いろんなのがでていますよ。

でも、演義の人物辞典を持ってれば、

基本的には正史登場人物も網羅しているでしょうね。



『三国志人物事典』渡辺 精一:著/講談社

が、収録人物数は多いのかなぁ。



残念ながら、私は持っておりません・・。

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